ふすまや障子が失われつつある現代は、和紙の風合いや効果を取り入れる工夫が必須。
生活様式が洋風化してしまった今だからこそ、歴史と実績のある表具師にご相談ください。
生活様式の洋風化から、近年はフローリングのお部屋やビニールクロス貼りの需要が増えています。それに伴い、ハウスダストやシックハウス症候群などアレルギー症状が出る方が増えています。一因として、和室には欠かせない畳やふすまや障子が無くなったことが挙げられます。
ふすまや障子に張る和紙(特に手漉き和紙)には、埃やにおいだけでなく、アレルギー物質までも吸着する空気清浄の働きがあります。また、梅雨時など湿気たときは湿気を吸い、乾燥した時期には湿気を吐き出す働きがあります。ビニールクロスに比べると高価ではありますが、健康的な生活ができると思います。
壁には、主に無地系の和紙を張ることが多いですが、雲母押しのからかみや柄物を張る場合もあります。
お寺では、本殿の内陣に金押し紙を張ります。100%純金の箔を押した本金・合金箔を押した中金・汚れ防止のビニールコーティング加工のものなど価格もさまざまです。また、お茶室の腰貼りやその入り口である火灯口にも和紙を貼ります。手前座廻りには西の内紙、客座廻りには湊紙を貼るのが一般的です。
和紙の風合いや効果を活かす張り方の秘密は「下貼り」にあり!
どんなに接着の悪い下地にも対応できます。
壁の下地は、べニア下地・ボード下地・しっくい下地などさまざまで、接着の悪い下地もあります。どんな下地にも対応し、和紙の風合いや効果を活かす張り方の秘密が下貼りにあります。目張り・下浮け・上浮け・清貼りの工程がそれです。
上張りが和紙(特に金紙)の場合、下地の凹凸が出やすく、薄い紙の段差でさえ、表に出てしまいます。これを防ぐのが、上浮け・清貼りで行う喰い裂きです。水で湿らせた和紙を裂くことで、和紙の繊維のひげを出し、そのひげを上張り側に出して浮けを掛け、段差を出さないようにしていくやり方です。
また、下浮けと上浮けを細かく掛けていくことで、湿気てもダブらず、乾燥し過ぎてもはずれないように施工します。
参考価格
材料、現場の状況などによってかなり前後しますので、お気軽にお問い合わせください
施工までの流れ
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ご依頼
まずはお電話、メール、ご来店にてご依頼ください
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日程のご相談
お見積もりの日程を決めさせていただきます
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お見積もり
お客様のお宅・現場に訪問して紙見本を見ていただき、お見積もりします
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作業日程のご相談
作業日程のご相談
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現場での作業
作業範囲、内容にもよりますが、1日~2週間程度になります
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納品
お客様にご確認いただきます
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ご精算
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